Cambriaは、恒久的に続くゲーム世界「Genesis」の公開に先立ち、Cambria Foundationの設立とネイティブトークン「RSGP」の参加登録開始を発表した。 RSGPはGenesis経済のガバナンスや報酬、手数料軽減などを支える予定だが、供給量、配布比率、対応チェーン、TGEの日程などは発表時点で未公開である。
Cambria Foundation設立とRSGP登録開始
BlockchainGamerの報道によると、リスクと報酬を中核に据えたオンラインRPG「Cambria」は、Cambria Foundationの設立を発表した。財団は今後、Cambriaのプロトコル、コミュニティ、エコシステムの維持・成長を担う組織として活動する。
同時に、Cambriaのネイティブトークンとなる「RSGP」への参加登録も始まった。RSGPは「Real Stakes Game Play」の略称で、恒久的なゲーム世界として開発されている「Genesis」の経済設計や合意形成を支える資産として位置付けられている。
過去のシーズンやベータ版などに参加した対象ユーザーは、Cambriaのロビーを通じて「Genesis Event Opt-In Agreement」の条件を確認し、参加意思を登録できる。報道時点での登録期限は、2026年9月29日午後11時(米国東部時間)とされている。
ただし、この手続きは取引所での購入や一般的なトークン販売とは異なる。過去ユーザーの適格性確認や、Genesis Eventに関する契約条件への同意を含む手続きであるため、対象者はウォレットを接続する前に、公式サイトのドメインと表示内容を確認する必要がある。
RSGPはGenesis経済で何に使われるのか
Cambria Foundationは、RSGPがGenesis経済を支える「エコシステムの合意形成メカニズム」の中核になると説明している。Cambria公式ブログでは、具体的な用途としてトレジャリーのガバナンス、報酬、ve型ステーキング、手数料軽減、ギルド向け優位性、ゲーム内投票、コスメティック要素などが挙げられている。
ここで重要なのは、RSGPが単なるゲーム内通貨として紹介されていない点だ。Genesisでは、プレイヤー個人だけでなく、ギルドや地域勢力が資源、輸送、建物、財政を巡って競争する構想が示されている。そのためRSGPは、アイテム購入だけに使う決済手段ではなく、経済ルールへの参加権や、エコシステム内の利害調整に関係する資産になる可能性がある。
一方、2026年9月16日時点では、RSGPの総供給量、コミュニティへの配布比率、チームや投資家への割当、ロックアップ条件、正式な発行チェーン、コントラクトアドレスは今回の財団発表で明らかにされていない。トークン生成イベント、いわゆるTGEの日程も未公表だ。
したがって、現段階でRSGPの希少性や市場価値を評価することはできない。参加を検討する場合は、将来公開されるトークノミクス、権利の範囲、発行先ネットワーク、監査情報を確認してから判断する必要がある。
Genesisは従来のシーズン制から何が変わるのか
Genesisは、一定期間で終了するイベントだけではなく、資産や社会関係が継続する恒久的なゲーム世界として構想されている。Cambriaの開発アップデートでは、「Dungeons」「Islands」「Gold Rush」という主要ゲームモードを、ひとつの持続的な世界に統合する方針が示されている。
Dungeonsは、短時間の探索と戦闘を中心とするモードだ。プレイヤーはリスクを伴う挑戦へ参加し、判断力やゲームスキルを使って成果を狙う。Islandsでは、土地や生産、農業、交易などを通じて、より長期的な経済活動に関わる。Gold Rushは、資源採取、クラフト、遠征、対人戦、領土政治を組み合わせた抽出型MMOとして展開されてきた。
Genesisでは、これらが独立したミニゲームとして存在するのではなく、ダンジョンで得た資源、島での生産、Gold Rushにおける装備需要や戦争が相互に接続される構想だ。恒久資産、ギルドの共有財産、限られた資源を巡る競争、勢力間の戦争が導入されれば、プレイヤーの行動が世界全体の価格や物流に影響する場面も増える。
ただし、「恒久的」という表現は、すべての進行状況が永久に固定されるという意味ではない。公式開発記事では、キャラクターに紐づく長期的な進行要素を維持しながら、競争性の高いエンドゲーム経済にはシーズン制のリセットを組み合わせる考えが説明されている。
都市所有とIsland baronsが生む経済競争
Cambria関連アカウントが公開し、公式アカウントが共有したGenesisのプレビューでは、主要都市にある個別の建物をプレイヤーが購入し、その利用に対して税を課す仕組みが紹介された。
この設計が実装されれば、建物所有者は施設を利用するプレイヤーから収益を得る一方、税率を高くしすぎれば利用者を別の都市や経路へ流出させる可能性がある。単純に資産を保有するだけではなく、利用者を呼び込む価格設定や、ギルドとの関係構築が必要になるだろう。
対抗勢力として示されているのが「Island barons」だ。Island baronsは資源を共同で集め、輸送手数料を下げることで、都市所有者による独占を崩す役割を担うとされる。都市側が建物と税を通じて経済圏を形成し、島側が生産と物流によって競争を促す構図である。
これは、Cambriaが過去に展開してきたIslandsの土地・生産要素と、Gold Rushの地域銀行、輸送、待ち伏せ、資源競争を結び付ける試みとも読み取れる。ただし、建物の販売方法、課税可能な範囲、収益の受取資産、独占を防ぐ具体的なルールは未公表だ。現時点では、プレビューを完成済みの仕様ではなく、Genesisの経済設計を示す方向性として捉えるべきだろう。
過去ユーザーがOpt-In前に確認したいこと
過去にCambria、Gold Rush、Dungeons、Islandsなどを利用したことがある読者は、最初に公式ロビーへアクセスし、自分のアカウントやウォレットが対象になっているかを確認したい。SNS上の広告や検索結果ではなく、Cambriaの公式サイトや公式ブログから移動する方が安全だ。
次に、Genesis Event Opt-In Agreementの内容を読む必要がある。Opt-Inは、対象者が参加条件を受け入れる手続きであり、登録しただけでRSGPの受領数量や市場価値が保証されるわけではない。居住地域による制限、本人確認、税務上の扱い、受取時の追加操作が定められていないかも確認したい。
また、接続画面でシードフレーズや秘密鍵の入力を求めるサイトは利用してはいけない。通常のウォレット接続や署名と、資産移動を許可するトランザクションは別物である。署名前には、要求されている操作、接続先ドメイン、対象ネットワーク、使用するウォレットを確認するべきだ。
登録期限は米国東部時間で案内されているため、日本から参加する場合は、公式ロビーに表示されるカウントダウンや締切時刻を基準にするのが確実だ。期限直前はアクセス集中やウォレット接続の不具合も考えられるため、対象者は余裕を持って条件を確認するとよい。
RSGP参加判断で今後注目すべき情報
最大の注目点は、RSGPのトークノミクスである。総供給量だけでなく、過去プレイヤーへの配布、Genesis参加報酬、財団保有分、開発チームや投資家への割当、ステーキング報酬、アンロックスケジュールを確認する必要がある。
次に重要なのが、プロトコル収益とRSGPの関係だ。Cambriaはリスクを伴うゲームプレイを特徴としているが、ゲーム内で発生する手数料が財団、運営、ギルド、RSGP保有者へどのように配分されるのかは、経済の持続性を判断するうえで欠かせない。
ガバナンスの実効性にも注目したい。RSGP保有者が投票できるとしても、対象がコスメティックやイベント方針に限られるのか、手数料や財政支出など重要な経済パラメーターまで含むのかによって、トークンの役割は大きく異なる。
さらに、Genesisの正式公開時期、利用チェーン、スマートコントラクト監査、地域別の提供条件、建物や土地の販売ルールも確認対象となる。公式情報が揃うまでは、非公式な価格予想や未確認のコントラクトアドレスを根拠に資産を移動しないことが重要だ。
まとめ
Cambriaは、恒久世界Genesisの公開に向けてCambria Foundationを設立し、対象となる過去ユーザー向けにRSGPのOpt-Inを開始した。RSGPは、ガバナンス、報酬、ステーキング、手数料軽減、ギルド機能などを通じて、Genesis経済の中核を担う構想である。
Genesisでは、Dungeons、Islands、Gold Rushのゲーム体験を接続し、恒久資産、ギルド財産、都市建物、税、物流、資源競争を組み合わせたプレイヤー主導型経済を目指している。
一方で、RSGPの供給量、配布比率、発行チェーン、評価額、TGEの日程などは未公表だ。対象ユーザーは期限だけに急かされず、公式ドメイン、Opt-In Agreement、ウォレット署名の内容を確認し、今後公開されるトークノミクスと技術情報を待って判断したい。

