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ブロックチェーンゲーム週次まとめ|Ronin Honor Score等
ブロックチェーンゲーム·7分で読める

ブロックチェーンゲーム週次まとめ|Ronin Honor Score等

RRen.S(gamefi.jp編集部)公開日: 2026-08-01

📋 この記事のポイント

  • 1ユーザーの全般的なアクティビティ
  • 2どのゲームをプレイしているか
  • 3どのようなアセット(NFTやトークン)を保有しているか
  • 4エコシステムへの参加度合い
  • 5ユーザーがUIを変更し、資源の農作業(ファーミング)を管理するタイマーなどの機能を追加できる
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ブロックチェーンゲーム業界は2026年、ようやく「持続可能性」という根本課題に向き合い始めました。本記事では2026年7月末の海外ニュース(BlockchainGamer)をもとに、Roninの新評価システム「Honor Score」、Pixelsのオープンソース化、The SandboxのAI制作ツールなど、ゲーム経済の設計思想が大きく変化している最新動向を整理します。結論として、業界のトレンドは「短期の稼ぎ」から「長期的な貢献度の可視化」へと移行しつつあります。

Axie InfinityとRoninが導入する「評価スコア」経済

かつてPlay-to-Earn(遊んで稼ぐ)の代名詞だったAxie Infinityは、2021年11月にピークを迎えました。しかし現在では、ゲームから価値を引き出す(キャッシュアウトする)際に大きなコストがかかる仕組みへと変わっています。

BlockchainGamerの報道によれば、Axieから価値を抽出する際には、プレイヤーの「Axie Score」の健全性に応じて、最低でも15%、場合によっては最大82.5%もの割合が差し引かれるとされています。これは、単に資産を引き出して離脱するプレイヤーへのペナルティを強め、ゲームに継続的に関わる人を優遇する設計思想の表れです。

この流れをブロックチェーンレイヤーへ拡張するのが、Roninが導入する「Honor Score(オナースコア)」です。これはゲームをまたいで機能するクロスゲームの評判(レピュテーション)システムであり、以下のような要素に基づいて算出されます。

  • ユーザーの全般的なアクティビティ
  • どのゲームをプレイしているか
  • どのようなアセット(NFTやトークン)を保有しているか
  • エコシステムへの参加度合い

Honor Scoreが高いほど、より良い報酬に加えて、エアドロップの候補になったり、新作ゲームへの早期アクセスなどの特典を得られる可能性があるとされています。「稼ぐ額」ではなく「貢献の質と継続性」を軸に報酬を再設計しようとする点が、従来のPlay-to-Earnとの決定的な違いです。

Pixelsが挑む「オープンソース化」という大胆な実験

2024年初頭にピークを迎えたPlay-to-Earnゲーム「Pixels」は、さらに根本的な変革に踏み出しました。ゲームそのものをオープンソース化するという方針です。

今回のニュースでは、まずフロントエンド(ユーザーが直接触れる画面部分)が公開されたことが伝えられています。今後はバックエンド(サーバー側)も順次公開され、新しいクリエイター向けツールや、自分専用のバージョンをフォーク(複製・改変)してPixelsのクラウドインフラ上に展開できる機能によってサポートされる計画です。

この狙いは、Pixelsに似た独自ゲームを作れるビルダーのコミュニティを育てることにあります。具体的には次のような展開が想定されています。

  • ユーザーがUIを変更し、資源の農作業(ファーミング)を管理するタイマーなどの機能を追加できる
  • アクセシビリティ(利用しやすさ)を高める機能追加が広く行われる
  • 将来的にはサーバーもオープンソース化し、より複雑なカスタマイズが可能になる

さらにPixelsは、こうした自由度を「アセット加重投票(asset-weighted voting)」という新しいガバナンス手法で支えるとしています。人気の高い改善案を公式コードベースに取り込む仕組みであり、PIXELトークンや土地NFTといった資産に、新たな機能性とより大きな価値をもたらすことが期待されています。コミュニティ自身がゲームを進化させる主体になる、という発想です。

AIがゲーム制作を民主化する — The Sandboxの新ツール

こうした「アクセシビリティ」と「創造性の開放」というトレンドを後押しするのがAIです。The Sandboxは、新しい制作ツール「Studio」でこの流れを採り入れています。

このツールはまだアルファ版の段階にもかかわらず、すでに12,000件を超えるサインアップを集めているとされています。The Sandboxは今後、より広いユーザーへのアクセス開放と、現在開催中のものより大規模なゲームジャム(短期集中の開発イベント)の実施を目指しているとのことです。

同様に、AIとアクセシビリティを重視する動きは、NexpaceのMapleStory Universeにも見られます。今週、同プロジェクトは「Action Modules」に関する情報を提供しました。これはコンポーザブル(組み合わせ可能)なスマートコントラクトのブロックであり、ユーザーが機能を柔軟に組み立てられるようにする構想です。プログラミングの専門知識がなくても、AIの支援を受けながらゲーム体験を構築・拡張できる世界が近づいています。

Roninエコシステムの報酬施策「Proof of Distribution」

評価スコアの導入だけでなく、Roninはビルダー(開発者)への直接的な報酬にも力を入れています。今週のニュースでは、Roninの「Proof of Distribution」が、40,000ドル超相当のRON(Roninのネイティブトークン)でビルダーに報いたことが伝えられました。

これは、エコシステムに貢献する開発者へトークンを分配することで、良質なゲームやアプリケーションの供給を促す施策です。プレイヤー側のHonor Scoreと合わせて考えると、Roninは「作り手」と「遊び手」の双方に対して、貢献に応じたインセンティブを設計しようとしていることが分かります。エコシステム全体の健全な循環を作り出すアプローチと言えるでしょう。

その他の注目ニュース — NFTコラボとセキュリティ事故

7月末には、その他にもいくつかの動きがありました。

  • Marblex × The Seven Deadly Sins:人気IP「七つの大罪」とのコラボによるNFTアドベンチャー(4,500点規模)が完売(ミントアウト)しました。既存の人気IPを活用したNFT施策が、依然として一定の需要を持つことを示しています。
  • FIFA Rivals:2026年ワールドカップ後、オールスターイベントを開始しました。大型スポーツイベントの熱量をゲーム内施策につなげる好例です。
  • WEMIXのステーブルコインへのハッキング被害:一方で、深刻なセキュリティ事故も起きています。WEMIXはステーブルコインへのハッキングを受け、724,198ドル相当が流出しました。

WEMIXの事例は、エコシステムの成長と並行して、セキュリティ対策が引き続き最重要課題であることを改めて示しています。ユーザーとしても、資産を預けるプロジェクトのセキュリティ体制やインシデント履歴を確認する姿勢が求められます。

これらのトレンドが示す業界の方向性

今回の一連のニュースから読み取れるのは、ブロックチェーンゲームが「投機的な稼ぎの場」から「持続可能な経済圏」へと軸足を移そうとしている姿です。

Axieの価値抽出コストやRoninのHonor Scoreは、短期離脱を抑制し継続的な参加を評価する仕組みです。Pixelsのオープンソース化やThe Sandboxのstudioツールは、ユーザーを単なる消費者から「共同制作者」へと引き上げようとしています。そしてWEMIXの事故は、その全ての土台としてセキュリティが不可欠であることを示しています。

これらはいずれも実験段階であり、成功が保証されているわけではありません。しかし、Play-to-Earnブームの反省を踏まえた「次の設計」が各プロジェクトから同時多発的に生まれている点は、業界の成熟を示す重要なサインと言えるでしょう。

まとめ

2026年7月末のブロックチェーンゲーム業界は、持続可能性を意識した構造的な転換期にあります。

  • 評価経済への移行:RoninのHonor ScoreやAxieの価値抽出設計は、貢献度と継続性を報酬に反映させる方向へ進んでいる
  • 創造性の開放:Pixelsのオープンソース化、The Sandboxのstudio(12,000件超のサインアップ)が、ユーザーを制作者に変えつつある
  • セキュリティの重要性:WEMIXの724,198ドル流出は、成長の裏で対策が不可欠であることを示す

読者としては、目先のトークン価格だけでなく、各プロジェクトがどのような経済設計とガバナンスを採用しているかに注目することが、健全なプロジェクトを見極める鍵になります。数値や仕様は必ず公式ソースで最新情報を確認したうえで判断してください。

本記事はBlockchainGamerの報道(2026年7月31日)をもとに、日本語で翻訳・編集したものです。投資や購入を推奨するものではありません。

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