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2026年5月BCG動向:Nexonの3100万ドル達成とEVE Onlineの独立・AI連携
ブロックチェーンゲーム·6分で読める

2026年5月BCG動向:Nexonの3100万ドル達成とEVE Onlineの独立・AI連携

RRen.S(gamefi.jp編集部)公開日: 2026-05-23

📋 この記事のポイント

  • 1FIFA Rivals: 「Legacy World Cup」モードをローンチ。スポーツファンに向けたWeb3体験を拡大しています。
  • 2Minds.AI(旧Animoca Minds): リブランドを実施し、1,000万ドルの開発者ファンドを設立。AIとメタバースの融合に焦点を当てています。
  • 3Yield Guild Games (YGG): 2026年第1四半期の収益が876,000ドルに達したと発表。ギルドモデルからWeb3インフラプロバイダーへの転換が収益化に結びついています。
  • 4Fishing Frenzy: ボス魚の実装やボートスキンの導入、ギルドシステムの強化など、カジュアルゲーム層に向けたアップデートを継続しています。
  • 5Nexon: MSUが初年度3,100万ドルの収益。2年目はUGC(ユーザー生成コンテンツ)によるサードパーティの利益最大化を目指す。
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2026年のブロックチェーンゲーム(BCG)市場は、単なる投機的な試行錯誤を終え、実力ある大手企業による「持続可能なエコシステム構築」のフェーズへと完全に移行しました。Nexon、Wemade、そしてFenris Creations(旧CCP Games)といった経験豊富なプレイヤーが、ブロックチェーン技術をゲーム体験の向上とプレイヤー主導の経済圏構築に活用し、具体的な成果を上げ始めています。

MapleStory Universe:初年度収益3,100万ドルの衝撃とUGCへの移行

韓国のゲーム大手NexonのWeb3部門であるNexpaceが運営する「MapleStory Universe(MSU)」は、サービス開始から1年で3,100万ドル(約48億円)の収益を上げたことを発表しました。この数字は、Web3ゲームが既存の強力なIP(知的財産)を活用することで、極めて高い収益性を維持できることを証明しています。

特筆すべきは、NexpaceのCEOが掲げた「2年目の目標」です。同氏は、2年目には自社よりもサードパーティのクリエイター(外部開発者)がより多くの利益を上げる環境を構築することを目指すと明言しました。これは、ゲーム運営者がすべてをコントロールする従来の中央集権型モデルから、SDKやAPIを外部に開放し、プレイヤーや外部開発者が自発的にコンテンツを拡張する「エコシステム型」への転換を意味します。

また、Nexpaceは1,000万ドル規模のNXPCトークン買い戻し(バイバック)も発表しており、トークン経済の安定化と持続可能性に対して強いコミットメントを示しています。

Wemadeの安定成長:Q1収益540万ドルと「Legend of YMIR」の勢い

韓国のWemadeは、2026年第1四半期のブロックチェーン部門の収益が540万ドルに達したと報告しました。同社は長年「MIR」シリーズを中心にWeb3エコシステムを構築してきましたが、その最新作である「Legend of YMIR」も順調な滑り出しを見せています。

「Legend of YMIR」は、リリース後わずか48時間でNFTトレーディングボリュームが116,776ドルを記録しました。このプロジェクトは、単にアセットをNFT化するだけでなく、ブロックチェーンを活用した高度なガバナンスと経済圏を実装しており、Wemadeのプラットフォーム「WEMIX」全体の活発化に寄与しています。大手企業が長期的な視点でプラットフォームを構築し続けることで、市場のボラティリティに左右されない収益基盤が確立されつつあります。

Fenris Creationsの誕生:CCP Gamesの独立とGoogle DeepMindとの提携

今週の最も注目すべきニュースの一つは、SF MMORPGの金字塔『EVE Online』を開発するCCP Gamesが、親会社であるPearl Abyssから1億2,000万ドルのマネジメント・バイアウト(MBO)を経て独立し、「Fenris Creations」へとリブランドしたことです。

この取引には、Google DeepMindが少数株主および戦略的パートナーとして参画している点が極めて重要です。Fenris Creationsは、Google DeepMindのAI技術を活用し、『EVE Online』のオフライン版を用いて「長期記憶を持つ新しいAIモデル」のトレーニングを行う予定です。これは、ゲーム内のNPCや宇宙空間の動的な変化に、高度なAIがリアルタイムで影響を与える未来を示唆しています。

また、Web3特化型タイトルである『EVE Frontier』のトークンがMBOの価格の一部(2,000万ドル分)としてPearl Abyssに支払われたという事実は、旧親会社もこのプロジェクトの将来価値を高く評価していることを示しています。AIとブロックチェーンが融合することで、プレイヤーが真の意味で宇宙の歴史を作り上げる、より複雑で没入感のあるメタバースが実現しようとしています。

市場の選別:Ubisoftの撤退とZED Runの再始動

一方で、すべてのWeb3プロジェクトが成功を収めているわけではありません。Ubisoftは、自社のWeb3タイトル『Champions Tactics: Grimoria Chronicles』のWeb3機能を2026年5月27日をもって終了することを発表しました。大手メーカーであっても、ゲーム性とWeb3要素のバランス、そしてコミュニティの維持がいかに困難であるかを物語っています。

また、デジタル競馬ゲームの先駆けである『ZED RUN』のチャンピオンズ版も閉鎖が決定しましたが、そのIPはオンラインカジノ「Clutch」内でのリブートが計画されています。これは、初期のWeb3ゲームが、純粋なエンターテインメントから、よりギャンブル性の高い、あるいは実利的なユースケースへとピボット(方向転換)する事例が増えていることを示しています。失敗から学び、IPをどう再利用するかという戦略も、成熟した市場には不可欠な要素です。

2026年5月のトピックス:FIFA、Animoca、YGGの動向

週刊ラウンドアップには、他にも注目すべきニュースが含まれています。

  • FIFA Rivals: 「Legacy World Cup」モードをローンチ。スポーツファンに向けたWeb3体験を拡大しています。
  • Minds.AI(旧Animoca Minds): リブランドを実施し、1,000万ドルの開発者ファンドを設立。AIとメタバースの融合に焦点を当てています。
  • Yield Guild Games (YGG): 2026年第1四半期の収益が876,000ドルに達したと発表。ギルドモデルからWeb3インフラプロバイダーへの転換が収益化に結びついています。
  • Fishing Frenzy: ボス魚の実装やボートスキンの導入、ギルドシステムの強化など、カジュアルゲーム層に向けたアップデートを継続しています。

結論:ブロックチェーンゲームの「真の価値」が見えてきた2026年

2026年5月のニュースを総括すると、Web3ゲーム業界は「ブロックチェーンを使って何をするか」という問いに対する明確な答えを見つけつつあります。Nexonのように外部クリエイターに経済圏を開放すること、Wemadeのように長期的なプラットフォームを維持すること、そしてFenrisのようにAIと組み合わせて究極のシミュレーション環境を構築すること。これらはすべて、従来のゲームでは不可能、あるいは極めて困難だった領域です。

投機的な熱狂が去った後、残ったのは「技術をどう活用してゲームを面白くし、プレイヤーの権利を守るか」を真剣に考える企業です。Ubisoftのような大手による撤退も、市場の健全な選別プロセスの一部と言えるでしょう。2026年後半に向けて、これらの先行事例がどのように結実し、新たなヒット作を生み出すのか、期待が高まります。

まとめ

  • Nexon: MSUが初年度3,100万ドルの収益。2年目はUGC(ユーザー生成コンテンツ)によるサードパーティの利益最大化を目指す。
  • Wemade: 第1四半期のWeb3収益540万ドル。新作「Legend of YMIR」のNFT取引も活発。
  • Fenris Creations: CCP Gamesが独立。Google DeepMindとの提携により、AIとWeb3を融合させた宇宙開発シミュレーションを加速。
  • 淘汰と再編: UbisoftのWeb3機能停止やZEDのピボットなど、市場はより実用的なモデルへと選別が進んでいる。
  • AIの台頭: Google DeepMindの参入は、Web3ゲームがAI研究の最前線となる可能性を示唆している。

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